愛しー時に抗うもの達ー
「鈴さん、詳しい事を話してはくれないか?



力になれる事があるかもしれない。」






「……はい。」



私はポツリ、ポツリとここまでの経緯を話した。


気が付けばここに居たこと。


私は150年前の未来から来た事。


浪人から襲われそうになった事。



自分が自殺をしてここに居るという事だけを伏せて、全てを話した。










「未来から…。




にわかに信じがたいが。
君は、嘘をついているようには見えないからな。








なら、帰れるまで此処に居ればいいさ。
住み込みで女中をすればいい。
どうせ、帰れる場所は無いのだろう?」


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