心の距離
口からこぼれ落ちた本音から逃げ出すように、会社を飛び出した。

いくら強引になろうとしても、強引になりきれない自分がもどかしい…

ため息をつきながらみんなの居る店に着くと、まだ昼過ぎなのに、みんなはビールを飲んでいた。

失恋に近い心境の中で始まった宴会騒ぎ。

みんなの笑い声が、ヤケにうるさく感じる。

いくら飲んでも飲み足りない。

みんなの笑い声を振り切るように、一人黙々と飲み続け、気が付くと自分の部屋のベッドで眠っていた。

…気持ち悪い…つうかいつ帰ったんだ?全然覚えてねぇし…

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