心の距離
会社に着き、真直ぐ事務所に入ると、社長と春樹さん、洋介までもがソファに座っていた。
「お疲れ様です。どうしたんですか?」
素朴な疑問を投げ掛けながらソファに座ると、社長が言いにくそうに告げてきた。
「実はな、合併した会社の作業員が、帰りの車で事故を起こしたらしいんだ。
信号無視したトラックにぶつけられたらしい…
乗ってた3人が全員骨折して、仕事が出来ない体なんだと。
…申し訳無いんだけど、この3人に移動して貰いたいんだ」
「な!?……マジですか?」
「ああ。夏はなんとか乗り切れるらしいんだけど、秋から仕事が立て込んでるらしくてさ…
春樹と洋介は了承済みなんだ。瞬、申し訳無いんだけど、真理子さんには俺から話すから行って貰えないか?」
「…期限はあるんですか?」
「いや、完全移動だ。向こうの社員が回復したら、こっちの会社に移動して来る」
「………わかりました。一つだけ、お願い聞いて貰えますか?」
「なんだ?」
「…俺が行く事、みんなには秘密にして下さい。
…特に……特に神田さんの耳には、入らないようにして下さい」
「お疲れ様です。どうしたんですか?」
素朴な疑問を投げ掛けながらソファに座ると、社長が言いにくそうに告げてきた。
「実はな、合併した会社の作業員が、帰りの車で事故を起こしたらしいんだ。
信号無視したトラックにぶつけられたらしい…
乗ってた3人が全員骨折して、仕事が出来ない体なんだと。
…申し訳無いんだけど、この3人に移動して貰いたいんだ」
「な!?……マジですか?」
「ああ。夏はなんとか乗り切れるらしいんだけど、秋から仕事が立て込んでるらしくてさ…
春樹と洋介は了承済みなんだ。瞬、申し訳無いんだけど、真理子さんには俺から話すから行って貰えないか?」
「…期限はあるんですか?」
「いや、完全移動だ。向こうの社員が回復したら、こっちの会社に移動して来る」
「………わかりました。一つだけ、お願い聞いて貰えますか?」
「なんだ?」
「…俺が行く事、みんなには秘密にして下さい。
…特に……特に神田さんの耳には、入らないようにして下さい」