ヤンデレストーカー女日記(短編)
「きゃあ!!」
「っ!?…何だ?」
二階の寝室から出て、玄関へと向かう二人。
ドアの覗き穴から外を確認する。
ドンドンドンドンドンドンドン!!!
「ヒッ……!!?」
思わず体を仰け反らせた。
女が髪を振り乱し、歪んだ顔の口元に白い泡を吹き出し、物凄い勢いでドアを叩いている。
「な、何なの!?どうなってんの!!?」
「と、とにかく逃げるぞ!!」
パニックに陥っている朱美を連れて、ベランダへと向かう。
二階建てだか、飛び降りれない高さではない。