Hurly-Burly 【完】

確かに、勉強第一の人生だったさ。

でも、それってある意味超悲し女ではないか。

「その点、サユは小学生の頃から完全

恋に生きる女だったではないか。」

小学1年生の時から知ってるんだ。

こっちは見ててハラハラしたぞ。

マミーも恋に生きる女だったって前に

話を聞いた時はああ似てると思った。

「ああ、昔の話じゃない。」

あんた日和ね。

フォローしてやったんじゃないの。

せやけど、さーちゃん。

酷いじゃないの。

あたしのブロックンハートは

補強が難しいであります。

目で語る女のあたしたちに、

「日和ちゃんは好きな子とか

居なかったんだ?」

か、馨君すごい遠ざけてた話よ。

それ、わざわざ持ち出すって・・

「よく分かんないだけだよ。

あんまり興味ないからそういうの。」

これ以上聞くなよと馨君を見ると、

「ふはっ、日和ちゃん可愛いよ。」

馨君が分かりません。

せんせー、これはどういう対処を

すれば良いのでしょうか?

「い、伊織君、あたしの師匠になって。

弟子にしてくれ。

そして、素敵なウーマンを伝授してくれ。」

伊織君が煙草を地面に揉み消す。

そして、スッと屈んであたしの頭を押さえると、

「いいけど、腰抜かす暇も与えねーよ。

激しいのしてぇー?

俺は断然激しいのかますよ。

キスなんてものじゃ済まねーのよ?」

ふうと耳に吹きかけられた吐息に

クラクラした。

こ、この男をナメすぎてた。

これが、本気のフェロモン魔導師。

エロいぞ、あたしには刺激が強すぎて・・

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