Hurly-Burly 【完】

ドキドキ。

『日和ちゃん?』

この声はきゅんきゅん。

「修平君ですか!?

何でしょう、こちら日和です!!」

良い声してんだよね。

修平君、ダディには全然似てないから

超イケメンでカッコイイ。

『今、姉ちゃんと家来てるんだけど?」

ハッ!!

サユの家に行くって言ってたんだった。

「すまん、すっかり忘れてた!!

待って、今すぐ走って帰るわっ。」

修平君は相変わらずクールな美少年ね。

「いや、別にいいけど・・・大丈夫?」

きゅーん。

ハイ、キマシタ!!

「心臓に欠陥を抱えて重病です。」

ツンデレってヤツ?

これぞ、ツンデレさん。

『頭打ったの?転ばないように気を付けなよ。』

うん、ダディの熱血さが微塵に感じない冷たい

男の子だね。

「ええ、もちろん気を付けますとも!!」

転んだりしないよっ。

修平君の冷たい男め!!

今時、ツンデレなんて流行らんぞ!

『早く来てよ、姉ちゃん騒いでマコト君

に喚いてるよ。』

ありゃま。

「直ちに帰るよ!!」

ケータイを切って手さぐりで自分の荷物を抱える。

「じゃ」

片手を上げて立ち去ろうとしたら、

「な、何をする!!」

すごい力で止められた。

「さっきまでのどうした?

まだ、外では雷鳴ってんだぞ!!

いきなり、何抜かしたこと言ってんだあああ?」

チンピラがここに居るぅぅぅー!!
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