Hurly-Burly 【完】

ひーちゃんの言うことは大体あってる。

いつも、サユリちゃんの話を楽しそうに

するひーちゃん。

「そっか・・・救急車呼んであげた方がいいかもね。」

俺も少しだけ同情する。

「何言ってんの、あんなの自業自得よ。

氷ぶっかけて頭冷やせばいいのよ。」

言うこと結構破天荒じゃないか?

「サユリン大丈夫?」

ナル君がサユリちゃんに駆け寄る。

「あ、ナル君。」

サユリちゃん・・・・

今のでみんなサユリちゃんのすごさを・・

「「「サユリン、かっけー」」」

確かに、かっこよかった。

あれは男でもカッコイイと思う。

「日和、あたしマコが待ってるから

先に帰ってるよ?」

サユリちゃんはコンビニ袋をひーちゃん

に渡して笑う。

「あ、うん!!

マコ君によろしくね。そして、すまないね!」

手を振るひーちゃんにサユリちゃんは綺麗に

笑ってドアを開けて帰って行った。

コンビニ袋を持って嬉しそうにするひーちゃん

はやっぱり分かってないな。

「ヒヨリン、そういえばコンビニに用が?」

ユウヤ君がひょこっとひーちゃんを見る。

「あ、そうなの。

あたしの我儘でさーちゃんに付き合って

もらってたんだよねー。

いや、悪いことしちゃったな。

さーちゃんにはプレミアムロールケーキ

を作ってご機嫌を取らねば!!」

コンビニ袋をガサガサ物色するひーちゃん。

袋の中から出てきたのは・・・

「っげ、何その大量のフライドチキン」

美男が嫌そうな顔をしてひーちゃんの

手にあるフライドチキンの入った袋

を見てみんなげっそりした。
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