Hurly-Burly 【完】

目を丸くする不良集団の皆様方。

「そうよ、忘れちゃいけない。

可愛いジョセフィーヌがあたしの

帰りを待っているので帰りますわ。」

鞄を持つと、フェロモン伊織君

到来でスルっと鞄を引っ手繰られた。

「ここには引っ手繰り犯が居る!!

誰か、お巡りさんに通報だ。」

今すぐ、110番押さねば。

「いや、押すなよっ」

ド金髪に叩かれた。

もうあたしの頭を何だと

思ってるのよ!!

「服脱がす方が得意なんだよ?」

ゾッとしたわ。

肩を抱きしめ不埒な魔人を睨む。

「ひ、人でなし!!」

あ、あたしは脱がんぞ。

いや、違った絶対に脱がせん。

自分で脱ごうとしてどうする。

みんな同じだと思ったら大間違い

なんだからな。

「まぁ、まぁ、落ち着こうじゃないのよ。」

これが落ち着けるか。

ふうと息を吐く伊織君。

どんな仕草でも色気がたっぷりで

恐ろしいほどのフェロモンを振りまく。

世にも恐ろしいフェロモンお化けだ。

「それで外人が彼氏なの?」

馨君そこなの!?

クスクス笑いながらキリっと

視線を強めた馨君。

「ああそうだね。

あのふさふさの胸毛が素敵で、

もふもふするのが日課だって・・何

言わせるんだ!!」

恥ずかしいではないか。

毎日、もふもふ顔を埋めるのが

日課だなんてトップシークレット

なんだからな!!
< 91 / 419 >

この作品をシェア

pagetop