初雪といっしょに見守ってる



雪乃の第一印象は“砂糖菓子みたいな子”
なんかフワフワしてたしね。


そのときはなんにも言わなかったけど、廊下ですれ違うたび、甘い匂いがしてたのを覚えてる。


匂いだけで雪乃だって分かるようになったときには、なんとなく恥ずかしかったかな。



目が、耳が、雪乃を追ってた。雪乃はいつも笑顔だった。



だから……
初めての席替えで、雪乃の隣になったときには、もう嬉しかった。


その場で『よっしゃぁ!』て言いたくなるくらい。
でもさすがにそれは無理なので、小さくガッツポーズをしたんだ。



『よろしくな。』


『う、うん!よろしくね。…あ、よかったらこれ…。』



そう言って雪乃がくれたのは、今でも覚えてる。
“抹茶クッキー”


正直いうと、俺抹茶は苦手だったんだ。
でも、残すと悪いし。
そう思って食べた抹茶クッキー、美味しかった。


あとでコンビニのも食べてみたんだけど、不味かったね。


雪乃のだから、食べれたんだ。



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