脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
それに。
エッチ未遂の夜からしばらく経つけど、
あれから一緒のベッドには寝てない状態で。
「肝心なことしてないのにね。倦怠期にはまだ早いんじゃないの?」
やれやれといった麻紀の顔。
「だって。2人が帰る頃にはもうぐったりなんだもん。私も流川も」
「困ったもんね」
ココアのカップをぽんとゴミ箱に放り投げた麻紀は。
「仕方ない。オネエマンに掛け合うか」
「え? オネエマン?」
「光太にはアタシから言っとくからさ。あの子のことはオネエマンに言ってもらうのが手っ取り早いでしょ」
「言うって、なにを?」
「だから。流川直人のことはあきらめるように香穂って子に言ってもらうのよ、オネエマンに」
「オネエマンに?」
「そう」
「で、でもっ」
いくら妹だからって、オネエマンにそんなこと頼めるのかな。
「今夜行くわよ」
「へ?」
「オネエマンの店。場所知ってるんでしょ? アタシも行くからさ」
「いや、でも、その、」
「いいから。決定」
「麻紀ってば……」
こうして私と麻紀は、オネエマンの店に行くことになった。