脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
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「あら、久しぶりじゃないの」
「アンタちっとも大きくならないわね」
「そっちの子は友達? 美人じゃないの。悔しいわ」
「それよりさ、ナオちゃんは元気なの? なんで連れてこないのよ」
オネエマンパラダイス。
久々に足を踏み入れた私に、仮装パーティみたいなオネエマン達が次々に話しかけてきた。
「アタシこういう所に来たの初めてだけどさ……ウワサ以上ね」
「でしょ?」
さすがの麻紀もびっくりしてる。
「どうしたのよ、ちんちくりん」
入口でオネエマン達に取り囲まれていた私と麻紀のところへ、らぶりー留美がやってきた。
「どーしたのよ。なにか用?」
「……その……」
「ナオちゃんは?」
「流川はいません」
「なによ。つまんないわね」
オネエマンに案内されて、テーブルについた私たち。
「今日は話があって来ました」
麻紀が言うと。
「でしょうね。前にも言ったと思うけど、ここはアンタたちが遊びにくるような場所じゃないわ。なんなの? 話って」
オネエマンはタバコに火をつけた。