脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+

***


「あら、久しぶりじゃないの」


「アンタちっとも大きくならないわね」


「そっちの子は友達? 美人じゃないの。悔しいわ」


「それよりさ、ナオちゃんは元気なの? なんで連れてこないのよ」



オネエマンパラダイス。


久々に足を踏み入れた私に、仮装パーティみたいなオネエマン達が次々に話しかけてきた。



「アタシこういう所に来たの初めてだけどさ……ウワサ以上ね」


「でしょ?」



さすがの麻紀もびっくりしてる。



「どうしたのよ、ちんちくりん」



入口でオネエマン達に取り囲まれていた私と麻紀のところへ、らぶりー留美がやってきた。



「どーしたのよ。なにか用?」


「……その……」


「ナオちゃんは?」


「流川はいません」


「なによ。つまんないわね」



オネエマンに案内されて、テーブルについた私たち。



「今日は話があって来ました」



麻紀が言うと。



「でしょうね。前にも言ったと思うけど、ここはアンタたちが遊びにくるような場所じゃないわ。なんなの? 話って」



オネエマンはタバコに火をつけた。


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