脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+

***


「なんか、空振りだったね」


「うん」


「でもオネエマン、カッコ良くない? あ、見た目じゃないよ」


「わかってる」


「自分で頑張んなさい、かぁ。仕方ない。唯衣、頑張りな」


「うん」


「あ、でも、光太には言っとくから、アタシ」


「うん」


「なによ、さっきからうんばっかり」


「うん」



麻紀の計画は失敗に終わったけど、私はちょっとだけ嬉しかった。


オネエマンの言葉、ナオちゃんのオンナなんだからって。


流川の言うとおり、ちょっとは認めてくれたのかな。



「キレイだね、イルミネーション」



ショーウインドーを彩る明かりに目を細める麻紀。


光におおわれている街路樹も、冷たい空気に映えて、すごくキレイだ。



「もうすぐだね、クリスマス」


「そだね」


「祐二、今年はなにくれるんだろ。去年なんてさ、貧乏だからケーキだけだったんだよ。しかも手作り」


「えっ? 手作り? スゴイじゃん」


「なかなか美味しかったけどね」


「ふふ」



そういえば今年は、流川とコイビト同士になって初めてのクリスマス。



プレゼント、何にしたらいいんだろうなぁ……


なんてショーウインドーを眺めているときだった。


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