脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「……ひぃぃやぁぁっ!!」
突然の出来事に、尻もちをついた私。
「……何なんだよ。化けモノでも見たようなその顔は」
「な、なんで起きんの」
「起きて悪いのか」
「……」
「何してんだ、そんなとこに座り込んで」
「……」
「……お前……、どうした、その指」
ケガに気づいた流川が傍らにしゃがんで、
「血ぃ出てんじゃねーか。どうしたんだよ」
尻もちをついている私の腕をつかんだ。
「……っ、なんでもないっ」
その手を思わず振りほどくと、流川は怪訝な顔を向けた。
「なんでもないのに血ぃなんて出るか、バカ。見せてみろ」
後ろに手を隠すと、
「見せろって」
「……」
「ほら」
「……」
「ったく」
私の腕を無理やり引っ張った流川は、
傷口を確認すると、そばにあったティッシュで血をぬぐってから、
「結構切れてんじゃねーかよ」
その口に、私の指をふくんだ。