脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+

「……ひぃぃやぁぁっ!!」



突然の出来事に、尻もちをついた私。



「……何なんだよ。化けモノでも見たようなその顔は」


「な、なんで起きんの」


「起きて悪いのか」


「……」


「何してんだ、そんなとこに座り込んで」


「……」


「……お前……、どうした、その指」



ケガに気づいた流川が傍らにしゃがんで、



「血ぃ出てんじゃねーか。どうしたんだよ」



尻もちをついている私の腕をつかんだ。



「……っ、なんでもないっ」



その手を思わず振りほどくと、流川は怪訝な顔を向けた。



「なんでもないのに血ぃなんて出るか、バカ。見せてみろ」



後ろに手を隠すと、



「見せろって」


「……」


「ほら」


「……」


「ったく」



私の腕を無理やり引っ張った流川は、


傷口を確認すると、そばにあったティッシュで血をぬぐってから、



「結構切れてんじゃねーかよ」



その口に、私の指をふくんだ。


< 184 / 404 >

この作品をシェア

pagetop