脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「あ、あのさ、流川……離して?」
そう言っても離してくれない流川は、
「じゃあ……、口うつしで飲ませてやるよ」
いつもの、不敵な笑みを浮かばせて。
――ドキン……。
親指でなぞられている唇が、くすぐったい。
わずかに開かされた口に、そっと重なった温かい唇。
「……んっ……」
ゆるゆると流れ込んできたシャンパンに、私は思わず吐息を漏らした。
「る、かわ……」
ぼんやりしながらゆっくりと目を開くと、
「そんな顔、すんなって」
頬を、両手ではさまれて。
「もっとしたくなるだろ?」
「……え?」
「キス、」
……したくなるだろ?
言い切らないうちに流川は、
すばやく、私の唇をふさいだ。
息がとまるくらいの深いキスに、
「ん……っ」
逆流しそうなカラダ中の血液。
「は……、んっ……」
流川の吐息が離れるまで、
私はその肩にしがみついていた。
熱い唇が遠ざかって。
まぶたを開くと……。
あ……。
…………あ?
「ぎゃーーー!!」
そこにあるはずのキレイな流川の顔は、
ミドリ色の……
カエルの顔に変貌していた。