脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
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……なんか、右隣があったかい。
「?」
ぬくもりに目を向けると。
「あ……」
隣に、流川。
窓際の大きなツリーと。
テーブルの上には、キラキラ宝石みたいに輝くシャンパン。
ツリーが放つブルーの光に包まれた部屋の中には、
シャン、シャン、シャン……と、クリスマスソングが小さな音で流れていて。
「??」
あ、れ……?
なんて一瞬思ったけど。
やけにロマンチックなこの状況に、
なぜか腕の中にいるカエルをぎゅうっと抱きしめて、私は固まった。
心臓が、ばくばくと胸を打ちつけていて。
流川の息づかいにじっと耳を凝らしたまま動けない。
ううう……緊張……。
口の中がカラカラ。
シャンパンで潤そうと、テーブルに手を伸ばすと。
「……っ」
流川の手が、
突然、私の腕をつかんだ。