脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「願いごと、ひとつだけ、」
流川から、ちゃんと聞きたい。
「好きって……聞きたい」
「……」
「……だ、め?」
何も言わない流川に、なんだか緊張しちゃって。
それでもじっと流川の目を見つめていた私を、
少しのあいだ、流川は真顔で見つめ返していた。
「泣くのか?」
「……え?」
「口、への字になってるぞ」
「へ、への字……? あ、あれ?」
あまりの緊張で、自分でも気づかないうちに泣きそうになっていたようで。
「泣いたらきいてやんねーって言ったよな?」
「……言った……」
「泣いてんのか?」
「なっ……泣いてないよ」
「ふん」
笑ってるとも怒ってるともつかない顔で軽く息を吐いた流川は、
「じゃあ、きいてやるよ」
「……え? ホントに?」
「かなえてやるって言ったしな」
「ほほほ、ホントに?」
「ウソだって言ってもいーのか、じゃあ」
「あ、ダメっ。ききき、聞きたい! 聞きたい聞きたいっ」
鼻息を荒げて毛布をつかんだ私の手を取って。
「ったく。何ですぐに興奮すんだよお前は。落ち着け」
指をからませて、カラダを起こした。