脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「……むにゃ……香穂ちゃ……光太くんまで……なん、で?」
「手間かけやがって。お前ら3人にまとめて分からせてやろうと思ったんだよ」
コイツひとりに分からすくらいなら……たやすくはねぇがそのうち時間が解決しただろう。
だんまりを決め込みながらも、切った指を大人しくオレに手当させたくらいだからな。
しかし問題は光太に留美の妹。
お互いに好かれてる相手がからんでいるってことだった。
そしてコイツが精神面と体力面の両方で弱りきってることだった。
手を打つなら早い方がいい。
何よりオレのガマンも限界に近付いていた。
どいつもこいつも寄ってたかって問題ばかり起こしやがって。
オレだってな、いろいろ抱えてんだ。めんどくせぇ。
手間がかかるのはコイツひとりで充分だって話だ。
まあ、そんなわけで2人の前ではっきりと証明してやったわけだが、
“で、弟子にしてくださいっ!”
“はあ……バカみたい。やってらんない”
……こっちがやってらんねーよ。
「流川は渡さないもんっ! むにゃ、むにゃにゃっ……」
「……最初からそう言ってればよかったろ、お前も」
キス現場を目撃したその時に。
要の部屋になんて行かず。
光太に気をもたせるようなこともしねぇで。
「まあでも……ごめんな。オレも悪かった」
一応謝っておくぞ?
眠っているうちにな。