脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
もちろん、コイツが相当なダメージを受けたのも分かっている。
オレの比じゃなかったろう。
自分の相手が別の誰かとキスなんてしてるんだからな。
もしも逆の立場だったならば……、
さすがのオレも冷静でいれるという自信はない。
熱を出したコイツが光太の腕の中にいるのを見ただけであの血の上り様だ。
……ったく。
自分で言うのもなんだが、オトコっていうのはこういうところがやっかいだ。
理性とは別の所で瞬間的に血が上る。
留美の妹がやってこなかったら、確実に光太をぶん殴ってただろう。
結局ちゃんとした話も出来ずに、
コイツは日を追うごとにオレを無視するようになった。
「うう……触んないでっ……。むにゃ……」
「あの時の拒否反応はひどかったな、お前」
うなずくばかりで言葉にしねぇわ、目を合わすこともしねぇわ……
3歳児かっつーの。
包丁で指を切った時なんかは、近づいただけで「ひぃぃやぁぁっ!!」だ。
ヒトを化けモノみてぇな目で見やがって。
こうなると、オンナってーのは手がつけられねぇ。
こっちがヘコヘコと謝り続けるか、終始ご機嫌とりでもしねぇ限り、
心のどこかでは歩み寄りたい気持ちを抱えつつ、不機嫌な態度を取り続けるものだ。
相手がオレだぞ?
そんな面倒なことするわけねーだろ。