脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
……が。
「昨日だったか一昨日だったか……、同じことを聞きにきた女のヒトがいましたけど」
「……そうですか」
「それなら同じこと確認しにきたお客さんがいましたね」
「……そうですか」
「カエルブームなのかい? でっかいカエルを探してるって女の子が来たけどね。何だかよく分からない説明だったけどねぇ」
「……そうですか」
「ああ、カエル。そういえばそんなお客さまが来たような……」
「……ここもか」
まわったクリーニング店のすべてに、アイツの足跡が残っていた。
「オレが帰ってくるまでに今日を入れても3日だろ? どんだけ探したんだアイツ」
相当な時間をクリーニング店巡りで使っていることになる。
しかもバイトをフルで入れながらだ。
「……大したもんだ」
この寒空の下、根性で歩き回ったんだろう。
オレとの約束を守ろうとして。
「バカだな……アイツは本当に」
少しづつ探せばいいだろうに。
ムリすんなっつーの。
自分が倒れたらどうすんだよ。
「これじゃどこを回っても同じ結果だな」
しばらく立ち止まって考えたオレは、ケータイを取り出してある人物に電話をした。