脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「まあ、兄貴の嫁さんの話が下手だったっていうのもあるけどな」
『あら。かばうのね。ナオちゃん。ちんちくりんのこと』
「そんなんじゃねーよ」
『でもちょっと可哀そうね、ちんちくりん』
「……まあな」
『でもナオちゃんをちゃんと行かせるなんて意外だったわね、ちんちくりん』
「そのちんちくりん呼びはなんとかなんねーのか」
『クリスマスにひとりなんて初めてだったから寂しいって言ってたわよ、ちんちくりん』
「……だろうな。バイトも無理に詰め込んだみたいだし」
電話の向こうで少し黙った留美は、
『ナオちゃん、ちょっとアタシの部屋まで出て来れない?』
「部屋?」
『大丈夫よ、食べないから』
「……それより、カエルの話はどうした。妹から聞いてるのか聞いてないのか」
『夜になったらアタシからちんちくりんに電話しようと思ってたのよ』
「話が見えねーんだけど」
『作戦会議しましょ。予定を変更するわ』
「は?」
『じゃ、待ってるわね、ナオちゃん。あ、お土産なんていいのよ。気にしないで』
「……」
一方的に切れた電話を眺めたオレは、
「何だ、作戦会議って。お前と予定を立てた覚えもねーぞ」
まったく、オンナの会話ってーのは突然支離滅裂になってかなわねぇ。
「……オンナ、だよな。一応」
仕方ない。
近くの店で適当な菓子を買ったオレは、留美のマンションまで足を運んだ。