脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「やだぁ、お土産なんていいって言ったじゃないの~、ナオちゃん」
部屋に着いたオレが差し出した袋を受け取った留美は、
「……大福? どらやき? 何? 向こうでもこんなお土産売ってるの?」
中から取り出したまんじゅうを手に取ってしげしげと眺めてから、
「あらやだ。どこかで見たと思ったら。これ、玉木菓子店の和菓子じゃないの」
「悪かったな。向こうで土産を買う暇がなかったんだよ」
「てっきりハワイのお土産を持ってきてくれるものだと思ってたわ」
「いいとか言っといて、期待してたんじゃねーか」
「でもいいわ。ここのスウィーツは絶品なのよ。そりゃあ美味しいんだから。店の子も大好きなのよ。最近テレビでも紹介されたの」
「へぇ」
「何より店主がカッコいいのよ」
「結局そこか」
「ま、上がってちょうだい。ナオちゃん」
部屋の中に通されると、
「お久しぶりです、流川さん」
留美の妹がいた。
……何だ?
「すみません、お兄ちゃんが急に呼びだしちゃって」
「ちょっと香穂。お姉ちゃんって呼びなさいって言ってるでしょ。っていうか、アタシのせいじゃないでしょ。これもそれも全部アンタのせいなんだからね。ちゃんと謝りなさい」
「だって、悔しかったから」
「まったく……。ごめんね~、ナオちゃん」
そう言った留美が動いた先のソファに目をやると、
「あ? カエル?」
すっかりキレイになったカエルがそこに腰掛けて、笑いながらオレを見上げていた。