年上の先生

「信二を信じて。」

私は目の前にいる人を
見て驚いた。

「あなたは・・・？」

「あの悪夢はあなた自身なの。
今本当は死にたいと、
思っている筈よ。

けど、胸が無くなっても、
生きる事は出来るのよ。」

女の人の言葉に私は、
頷く事が出来なかった。

だって、女性が1番無くしたく
ない物が病気で無くす勇気が、
私にはなかった。

「あなたが生きないと、
信二は生きる事を無くすわ。

私が亡くなったとき、
信二は本当は自殺を図ろうと
していたの。」

「先生が！！」

「ええ。
けどね、私が夢に出てきて、
止めたのよ。

私が生きられなかった分、
生きて欲しいと願った。

そして信二はまた、
同じ目に合う事に戸惑っている。

だからあなたには
生きて欲しい。
信二の傍にいて欲しい！！」

女性は訴えるように、
私の心の中に入ってきた。