空をなくしたその先に
昨日と変わらない二人の服装を見て、心底残念な口調で嘆く。


「着替えがないのが残念だなあ。
そうしたら連れていってやれるのに」

「あたしは別に行きたくもないけど」

「ディオは行きたいだろ?」

「遠慮しとく」


つれないなあ、と

大仰な身振りで嘆きながらフレディは扉へと向かう。

フレディは入り口のところで振り返った。


「……ダナ」

「何よ?」


ダナはつまらなそうに、雑誌から視線をあげようともしない。

「そのワンピースは流行遅れだ。

今年の流行は鎖骨を見せるんだぞ?

下船したら新しい服を買ってやる」

「いらないわよっ」


扉が閉まるのと、雑誌がそこに叩きつけられるのは同時だった。


本を置き、
雑誌を拾い上げて元の場所に戻しながら、
ディオは口を開いた。


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