空をなくしたその先に
34.真実の答え
座り込んでいたディオが、ようやく顔を上げたのは真夜中近くだった。

淡いランプの光だけが、部屋の中を照らしている。

王宮全体がしんと静まり返っていた。

例外は、王宮を警護している兵士が行き交う足音だけ。

ディオは壁にたたきつけた紙を拾い上げて、広げ、丁寧に皺をのばした。

並んでいるのはよく知った筆跡。

信頼していた従兄のもの。

彼女を返して欲しければ、雷神の剣の設計書を持ってくるようにと記されている。

引き渡し場所に指定されていたのは、ディオの父親の遺体が安置されている場所だった。

ご丁寧に誰にも言うな、一人で来いともつけ加えられていた。
最後に記された従兄の名が、ディオをあざ笑っているようだった。
< 506 / 564 >

この作品をシェア

pagetop