Eternity〜秘密の愛〜



あたしは翼の背中を優しく撫でた。


大きな背中は、か弱く見えて………。











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ただ、神に祈るだけだった。



あたしが翼と兄妹なんて、嘘であってほしい。



そんな風に願い、泣いた夜もあった。



だけど、翼を信じてるから。



ただ、翼が居てくれれば………





それで良いの。






あたしたちの運命の歯車を狂わせたのは
何でもない、それが運命。




繋いだ手だけを離さないと二人は誓った。




あの、3年前に。











「翼………帰ろ?」




「そうだな………。」








神様、あたしたちは
運命の歯車に狂わされたって……
絶対に負けないんだから。













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