Boys Kissシリーズ・『オヤジとのキス』
涙が出そうになった。

だから力を振り絞って振り返り、オヤジに正面から抱きついた。

「おっおい…」

「ごめっ…ちょっ、嬉しくて泣きそう…」

そのまま、ぎゅうっと抱き締める。

「ったく。やっぱりガキだな」

優しい声。きっと優しく笑っている。

大きくてあたたかな手が、オレの頭を撫でる。

昔から変わらない優しさが、胸の中を熱くする。

「―愛してるよ。ずっと守ってやるから、側にいろ」

守ってやるって何だよ?

オレだって男なんだから、お前に守ってもらわなくても、生きていけんのに…。
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