彼氏キケン地帯
それから、嫌がらせは酷くなるばかりだった。
移動教室の間に、ジャージはなくなるし、お気に入りのペンケースはないし。
いつまでも、こんなことが続くのかと思うと、すごく体が重く感じた。
「蜜希ちゃん、なんか呼ばれてるよ?」
「え…」
廊下の方を見ると、数人の気の強そうな女の子たち。
ばっちりと目が合い、あたしを睨めつけているのを見ると、呼び出したのはあの人たちだとすぐにわかった。
「やめなよ、蜜希!どうせろくなことないって!」
香奈があたしの腕を掴み言った。
「あたしが行ってやるよ!あんなのこっちが不利だっつーの!」
正直行きたくないけれど、あたしのせいで香奈が傷つけられるのはイヤだ。
「いいよ。あたし…行ってくるからさ」
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