勝利の女神になりたいのッ!番外編
勘弁してくれ!
寝言でも俺の気持ちをかき乱すなんて、どんだけ悪女?
フフフと小さく笑って笑顔を浮かべる紫衣。
俺とじゃれてる夢を見てるのか?
お前の夢に俺がいるんだな。
そう思うととても心があたたかくなった。
「紫衣、好きだ。」
紫衣の頬に掌で触れて呟いた。
届かなくていい。
届いてはいけない。
でも寝ている時くらい俺の想いをお前に伝えたい。
頬に触れる手に重ねられる紫衣の手。
殿と間違えているんだろう。
きっと殿の言葉だと思っているのだろう。
俺の心の囁きは殿の囁きに変換されている。
寂しい気持ちと、ホッとする気持ちが入り混じった。