そばにいれたなら







レイはあたしの目を見つめる。


レイの頭があたしの頭の横にきて
そのままあたしを抱きしめる。



レイの素肌を直に感じる。



「マキ、好き」


「…もっと」


「好、き」



レイの髪があたしの耳をかすめた。



「………もっ、と」



「…好き」



その言葉を言われるだけで
あたしの目からまた涙は流れる。



「好き」



レイ、もう、それ以上言われたら。



「好き」



あたし、あなたから離れられなくなる。



「好き」



そばにいたくなる。



「好き」



あたしを抱くレイの腕が強くなった。



「……マキ、」



そっとレイがあたしから
体を離す。





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