なんでやねん。

あまりにも衝撃的すぎたキジからの言葉に光よりも速かった速度でキジの頭を掴んで、何故かしゃがませた。



「(お、ま、え、は、っ！！)」

「…え、なに？」

「(こ、え、！デカイねん！)」

「…なに、ヒロキ。聞こえへん」



掠れすぎてる俺の声が聞き取られへんのか、キジは俺の口元へ耳を持ってくる。



「…だから。ボケ」

「…なんて言ったん？ヒロキ」

「声がデカイっつったんじゃいアホんだらァ」

「…あぁ。…それはちょっとだけゴメン」

「なんでちょっとだけやねん！めいいっぱい謝れや！！クラスの誰かに聞かれたらどうすんねん！」



ホンマ、良く言えば素直やし、悪く言えば無神経やな。１番コワイわ、こいつだけは。