錯乱(好色一代女)
部屋の奥は若女将夫婦の個人的な露天温泉になっていた。


若女将は立ち上がるとガウンを脱ぎ捨て温泉へと身体を滑らせた

『聡子、あんたも入っておいで』

戸惑いながらも私は若女将の言う事を聞いた
『私はね、一目見た時からあんたを気にいったんだ。あいつがあんたに触れるなんて考えられないよ』

そう言って私の身体を洗った。

そのしなやかな手に身体中を綺麗にされ、私は雲の上にいるようにフワフワと気持ち良かった。



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