☆小悪魔*天然わんこが同居人☆


「じゃ、俺はこれで。またね美玲」

『あ、ばいばい』

「さよならっ」

「うん、じゃあね莉夜君」


にこっと格好良く微笑んだ由宇は、莉夜の頭をポンポンと撫でて去って行った。


「なんか僕、今ものすごく子供扱いされた…」

『ふふっ、だって子供じゃん』


撫でられた頭を両手で押さえ、頬を膨らませて言う莉夜に歩きながら笑って返す。


「あー!!まって美玲ちゃん!!」


置いていかれた莉夜が急いで駆け寄ってくる。


『…は?』

「僕、手寒いから繋いでもいいよね?」


いきなり手を引っ張られて驚いて莉夜を見ると、ふにゃっと嬉しそうに目を細めた莉夜と目が合った。


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