いつも一緒
黒く長い髪と、血のように赤い眼。
外国人の彼女は、10年前と会った時と同じ姿だった。
けれどその人は成長していた。はじめて会った時は、わたしと同じ歳の女の子に見えた。
今は違う高校の制服を着ている、女子高校生だ。
「…受け入れてしまったのか」
わたしは黙って頷いた。
その人は、犬神を作る為に毎日ここに訪れたわたしに声をかけてきた。
その呪法は、不幸になると―。
だから記憶を消すと言って、わたしの額に手を触れさせた。
そこから犬神の記憶が、わたしの中から消えてしまった。
だけど完全に犬神との縁が切れたワケではなかった。
だからこそ、わたしは時々になってしまったが、ここを訪れていた。
外国人の彼女は、10年前と会った時と同じ姿だった。
けれどその人は成長していた。はじめて会った時は、わたしと同じ歳の女の子に見えた。
今は違う高校の制服を着ている、女子高校生だ。
「…受け入れてしまったのか」
わたしは黙って頷いた。
その人は、犬神を作る為に毎日ここに訪れたわたしに声をかけてきた。
その呪法は、不幸になると―。
だから記憶を消すと言って、わたしの額に手を触れさせた。
そこから犬神の記憶が、わたしの中から消えてしまった。
だけど完全に犬神との縁が切れたワケではなかった。
だからこそ、わたしは時々になってしまったが、ここを訪れていた。