はじまりの合図
『ゆう〜!理香子〜!』
涼の声に話し声が止まる。
『あ、涼やん!どないしたん?』
『もう終わった〜。帰ろっ』
舞は後ろでニコニコしている。あれは何かあった顔だ。
「舞なんかあったでしょ」
『そうだよ!まいまい、三年生の人からアドレス聞かれてたんだよ!男にね』
涼は何故か得意気に言った。
「えぇ!?もう!?」
舞は嬉しそうに頷き、早く帰りたいな〜、と呟いた。
『舞はええな、可愛えから』
理香子はため息をついて言うと、鞄をごそごそと探り雑誌を取り出した。