窓に影2

「えっ? 歩?」

 驚いてガバッと飛び起きると、呆れたような顔をする歩。

「お前、何時間寝てんだよ……」

「今何時?」

「4時」

「うそっ」

 冗談だという可能性を考慮して、一応目覚まし時計を確認する。

 時計は虚しくも、4時5分過ぎを指していた。

 約11時間ほど眠っていたことになる。

「どんだけ疲れりゃそんだけ眠れるんだよ。電話にも出ないし……」

「ごめん」

「シカトされてんのかと思った」

「そんなことするわけないでしょ」

 私は伸びをして、ベッドを降りた。

 ていうか、どうして歩がここにいるんだろう。

 昨夜と違い、うちの家族に断ってここにいることは間違いない。


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