先生にキス4.5chain-story

「だって……私…いつ終わるか分からなかったから、てっきり終わったことを電話してから来るのかと思ってて……。」


じゃなきゃ、柊平を待たせちゃうし……。


『終わってから迎えに行くようにしたら、幸歩が一人で待ってる時間が出来ちゃうだろ?4月に入ったとはいえ、まだ少し夜は寒いからな…。風邪ひかせたくねぇし。』



柊平の言葉に、心がポッと赤く染まっていく。


そんな風に気遣ってくれるんだね……。


「あの……あ…ありがとう。もうちょっとしたら駅に着くから、待ってて…?」

少し照れながら言うと、柊平は“分かった。待ってる…”って嬉しそうな声で返事をしてくれた。



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