俺様王子と貧乏姫様
<彰Side>
俺はその日、朝からむしゃくしゃしていた。朝早くから、彼女から電話。
まぁ、彼女っつっても俺は遊びで付き合ってんだけど。
いままで女なんて本気で作ったことなんてねぇし、本気で作ろうと思ったこともねぇ。
イライラしながら電話にでた。
「ねぇ、彰ぁ、今日暇?」
「朝早くから電話してくんなよ。俺、暇じゃねーし」
「嘘だぁ、彰、毎日学校さぼってるくせにぃ」
…なんでお前に言われねぇといけねぇんだよ。
「朝からうぜぇんだよ、じゃーな」
俺は一方的に電話を切った。毎日毎日朝から電話うぜぇんだよ。そろそろ、亜由美とも別れるか。
目がパッチリ覚めてしまった俺は、朝ごはんを食べるために部屋を出た。