俺様王子と貧乏姫様





部屋を出ると、メイドたちが何人か階段の掃除をしていた。こんなでっけぇ階段を掃除とか大変だよな。俺に気づいたメイドが、


「彰様、おはようございます」


と手を止めて挨拶してくれたが、むしゃくしゃしてて、挨拶する気にもなれねぇ。

まぁ、むしゃくしゃしてなくても、挨拶とか滅多にしねぇけどな。挨拶してなんになるんだよ。別にしなくていーじゃねぇか。






夜遅くまで起きていたからか、俺の腹はぐるぐると何度も音が鳴っていた。あー、腹減った。




俺はぐるぐると鳴る腹を押さえながら、リビングに入った。











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