俺様王子と貧乏姫様
俺がリビングに入ると、もう飯がずらっと並んでいた。いくら腹減ってるからって、こんなにも食えるかよ…。
そのことにまたイライラしながら、椅子に座る。とにかく腹が減った俺は、目の前に置かれたスープを一口飲んだ。
なんだよ、この不味いスープ…
塩と砂糖間違ってんじゃねぇか?
その時、俺の中で何かが切れた。
いつもそーだ。俺は自分の気持ちを抑えることができねぇ。イライラしたら、すぐに手ぇ出しちまう。いままで何十人殴ってきたんだろうな。
…でも、俺は一度も女には手ぇあげたことは無い。