俺様王子と貧乏姫様
髪をしばってもらった私は、美春ちゃんと一緒に朝ごはんのお手伝いをするために、階段を降りていく。やっぱりここの階段も広いなぁ、と思っていると、気づけば目の前には昨日の不良の怖い人がいた。
急に怖くなって足が止まる。
どうしょう、怖い。
「おはようございます、彰様」
隣の美春ちゃんが不良の怖い人挨拶をした。えっと…、こ、これは私も挨拶しなくちゃいけないんだよね…?
すると、パッとその人と目があった。こ、怖いけど、挨拶しなくちゃだめだよね。