俺様王子と貧乏姫様






「お…おはようございます」


私が小さく挨拶をすると、その人はパッと目をそらした。寝癖を直すためか、自分の髪をクシャクシャと触って、

「…はよ」

と目を合わせないままだが、挨拶をしてくれた。






隣の美春ちゃんを見ると、どうしたのか、固まっている美春ちゃん。



何も分からない私は、一人首を傾げるのでした。



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