子供+大人=恋?の方程式
「ねぇ、圭史。
圭史って、茅乃ちゃんのこと好きなの?」
こいつがわざわざこんなところに来てまで話したいこと。
それが何かは薄々気づいてはいた。
茅乃のことか、よりを戻したいという話だろうと。
別に誤魔化す必要もないし、それよりも静香にははっきりと言っていたほうがいいと思った。
「ああ」
「―――そう…。やっぱり―――…」
少し寂しそうに前を見ている静香。
ちょうどその時、始業のベルが鳴り、程なくして講師が入ってきた。
だけど、まだ話があるのか静香がこの場から出て行こうとする気配はない。
このまま九十分一緒に居なければいけないのか…。
そう思うと、憂鬱になってきた。
講義室には微かな談笑と、講師が話す声だけが響いている。
俺は静香を気にしながらも、前に書かれている文字をノートへと写していく。
ノートに書き留めていると、横からクスッと笑う声が聞こえた。
何がおかしいんだ?
怪訝に思いながら、静香のことを見ると―――…