子供+大人=恋?の方程式
「それは、お前が茅乃に釘を刺したからか?
俺の過去のいい加減なことも告げて」
ビクッと体を震わせる静香。
まさか、俺が知っているとは思ってもいなかったんだろう。
「か、茅乃…ちゃんから聞いたの?」
「いや。
あいつは自分からそんなことを言うような奴じゃねぇよ。
ま、明らかにそれを聞いて、俺のことを軽蔑するような目で見てたことは確かだけど」
「それなら…」
「だけど、あいつが俺のことを元々嫌っていたのは知っていたし、それでもあいつを好きになったのは俺だ。
これぐらいのリスクは覚悟の上だ」
「―――そ、そんなに茅乃ちゃんのことが好きなの……?」
「――ああ…」
ガタッと急に立ち上がる静香。
講義中の今、いきなり立ち上がった静香を講師だけではなく、講義室にいる学生が注目した。
『急に何だね―――』
不自然に感じた講師がマイクを通して静香に声をかけるも、静香は答えることもなく、俯いたまま講義室から出て行った。
暫くの間、騒然としていた講義室内。
だが、すぐに『静かに――』という講師の言葉で講義は再開された。