子供+大人=恋?の方程式


「そんなこと、お前に関係あるのか? 

茅乃がたとえ俺のことをなんとも想ってなくても、関係ない。

お前に言われることでもないしな」


「どうして? 

全然望みないんだよ? 

望みもない女をずっと追いかけるなんて、すごく無駄なことじゃない? 

なんか、今までの圭史らしくない…」


「そうだな。

今までの俺は適当に過ごしてたし、お前はそんな俺がよかったんだろ? 

だけど、俺、これからはそういうのはやめることにしたんだ」


「―――え? 

そ、それって、茅乃ちゃんのため…?」


「ま、そうかな? 

あいつはいいかげんな俺だと、マジでぶん殴るだろうし、今以上に毛嫌いしてくるだろうからな。

過去が過去なだけに、真面目になるしかないだろ?」


「で、でも――、すでに手遅れかも……」





 先ほどまで勝ち誇っていた静香の声が微かに震えだす。


 だけど、俺は気づかないフリをした。


 気づいたからといって、俺がこいつに何か優しい言葉なんてかけれるわけがない。


 正直に言えば、俺はできれば、こいつには嫌われたい―――…





< 298 / 509 >

この作品をシェア

pagetop