子供+大人=恋?の方程式
「この日曜。
何か用事あるか?」
「へ? 日曜?
別に何も………」
「じゃあ、朝の十時に迎えに来る。
それまでにどこに行きたいか考えとけよ」
「えぇ!?
なに、それ?
ちょっと待って!
あたし、別に行きたいも何も………」
「責任取れって言ったよな。
一応、謝罪も込めて、付き合ってやるよ。
それじゃ、その机の上に置いてある奴、宿題だから、今度来る時までに、きちんとやっておけよ」
「え? 宿題?」
てきぱきと言われ、あたしは言われるままに机の上へと視線を向ける。
その間にも、「それじゃな」と言って、圭くんは部屋を出て行ってしまった。
置いていかれてしまったあたしは、その時になってハッと気づく。
『責任取れ!』って。
確かに圭くんがあたしのキスをしたことを責めたけど、別に責任取れなんて言ってない!
それどころか、そんな風に強引に決められても、迷惑でしかない。
「ちょっと待って! 圭くん!」