ゼロクエスト ~第1部 旅立ち
辺りは徐々に明るさを取り戻しつつあった。

私は警戒しながら下へ降り、茂みに隠しておいた荷物を引っ張り出した。

ケンタウロスたちはその後も度々この下を通りはしたが、しばらく経つと来なくなり、結局見つかることはなかった。

あれから一睡もしていない。というより、流石の私でも木の上で寝られるわけがなかった。

(これから何処へ行こうかな。やっぱり一旦、昨日のギルドへ戻るのが一番よね)

私は荷物を背負い、歩きながら考える。
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