24/7~キミを想う~【完結】
「いただきます」
「どう?美味しい?」
「はい……あ、これすごい旨い!」
駅前のアイスクリーム屋は下校途中の女子学生で賑わっていた。
そんな女子生徒たちに混じり幸せそうにアイスを頬張るユーヤ。
あまりに違和感なく場の雰囲気に溶け込んでいるユーヤが少しだけおかしかった。
「ねぇ、美味しいならもう一つ食べなよ?」
トリプルにすると思っていたのにユーヤはシングルのアイスを注文した。
きっとあたしに気を遣っているんだろう。
申し訳なくなりそう言うとユーヤはすぐに首を横に振った。