24/7~キミを想う~【完結】

放課後。


「ごめん、待った?」


「今来たところです」


今日に限って授業が長引いてしまった。


校門の前に立っていたユーヤに駆け寄ると、ユーヤは体を壁から離しにこっと笑った。


「先輩と一緒に下校デートなんて最高ですね」


「初めてだもんね。なんか不思議な感じ」


陽と付き合っていた時はこんな日が来るなんて思いもしていなかった。


「先輩アイス好きですか?」


「うん。でもシャーベット系のほうが好き。ユーヤは?」


「僕は何でも。あんまり好き嫌いってないんです」


その言葉がユーヤの人間性をあらわしているようであたしは温かい気持ちになった。
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