24/7~キミを想う~【完結】

ユーヤが自分を選んでくれなかったことが悲しかったんじゃない。


優しいユーヤがアヤを選ぶことは分かり切っていた。


それなのに涙が溢れだして止まらない。


「……何あの子……やばくない?」


泣きながら全速力で駅前を駆け抜けるあたしに周りの人が好奇の目を向ける。


ユーヤとアヤが知り合いだとは思っていなかった。


夏海に陽を取られて以来、人をすぐに疑う癖がついたのかもしれない。


二人は以前から深い仲だったのかもしれない。


もしかしたら、あたしは二人にハメられていたのかもしれない。


そんな被害妄想ばかりが頭の中に浮かんでは消えていく。


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