24/7~キミを想う~【完結】

「よかったわ、いなくて。どうせ店で店長に媚び売ってるんだろうけど」


石塚さんは呟くようにそう言ってロッカーに手を伸ばした。


「……そんな言い方しないでください」


「え?何?聞こえなかったんだけど」


本当に聞こえなかったのか、石塚さんは耳に手を当ててあたしを挑発するようにクスッと笑う。


「アヤは店長に媚び売るようなことしません。石塚さんは何でそんなにアヤを嫌うんですか?」


「あら、あなたまた水嶋さんに入れ知恵されたの?騙されてるのよ」


「入れ知恵なんてされてません。ただ、石塚さんがやってるのはいじめですよ?大の大人がいじめなんてして恥ずかしくないんですか?」


ここで怒鳴りつけても何も解決しない。


冷静にそう言うと、石塚さんは顔を真っ赤にした。
< 220 / 439 >

この作品をシェア

pagetop