24/7~キミを想う~【完結】
「よかったわ、いなくて。どうせ店で店長に媚び売ってるんだろうけど」
石塚さんは呟くようにそう言ってロッカーに手を伸ばした。
「……そんな言い方しないでください」
「え?何?聞こえなかったんだけど」
本当に聞こえなかったのか、石塚さんは耳に手を当ててあたしを挑発するようにクスッと笑う。
「アヤは店長に媚び売るようなことしません。石塚さんは何でそんなにアヤを嫌うんですか?」
「あら、あなたまた水嶋さんに入れ知恵されたの?騙されてるのよ」
「入れ知恵なんてされてません。ただ、石塚さんがやってるのはいじめですよ?大の大人がいじめなんてして恥ずかしくないんですか?」
ここで怒鳴りつけても何も解決しない。
冷静にそう言うと、石塚さんは顔を真っ赤にした。